チーム内で1、2を争う大人しさが特徴の大島僚太が、怒りを露わにした。
前節、C大阪戦の75分に起きたシーンである。球際でボールを奪って倒れこんだ後、立ち上がって競り合った南野拓実に食って掛かった。その直後、南野は主審からレッドカードを提示され退場処分に。
前述したように、物静かな大島があれだけ激昂する姿はそう見られない。だが、やはりそこには理由があった。
「股間を蹴られたんですよ。普通に倒れたときに重なってる感じがしていたんですけど、そこで意図的に蹴ってきて。あの動きは”ないだろ!”と思って」と試合後に語った。
しかし、2日経った本日の練習後、記者陣との間でリオ・デ・ジャネイロ五輪についての話題になった際には「(南野と代表で)一緒になったら、そこで話せるきっかけになってよかったかなって思います。自分は人見知りなので(笑)」と、もはや気にしていない様子。
あの場面ではまさに一触即発であり、南野の行為は褒められるものではない。ただ、近い将来この2人が日の丸をけん引する存在となることは間違いなく、その時に二人が笑いながらこの思い出を語り合う姿を見てみたいものである。
(川崎F担当 竹中玲央奈)
2014/07/17 20:07