ドイツ代表の4回目の優勝で幕を閉じたブラジルW杯。ドイツ代表と言えば、2000年代後半にはアンダー世代の大会を立て続けに制しており、今回のW杯優勝は育成の強化の結実とも言える。その強化プログラムに、今季途中からC大阪の指揮官に就任したマルコ・ペッツァイオリ監督も貢献している。
2007年にU-16ドイツ代表監督に就任すると、2008-09シーズンにはUEFA U-17欧州選手権2009で優勝を収め、翌シーズンはU-18代表監督も務めた。決勝点を奪ったゲッツェは教え子にあたる。「あのゴールは練習してできるモノではない。彼の中に流れている血のように感じた。彼はプレッシャーのかかる状況で時間とスペースを生み出せる選手。素晴らしい才能を持っている」と称賛した。
また、カールスルーエSCでの1999-00シーズンにはヨアヒム・レーヴ監督の下でユースのコーディネーターとして働くなど、ペッツァイオリ監督はレーヴ監督との親交も深い。「勝った後には毎試合SNSで連絡を取っていた。優勝後も祝福のメールを送ったよ。彼とは一緒に働いていたし、プライベートでも友人だ。6週間から8週間の間、緊張の中で戦っていた。ゆっくり休んでほしい」と話した。
自身初のJリーグとなる15日の第12節・川崎F戦向けては、「相手は縦に速い攻撃をしかけてくる。攻撃と守備のバランスを取ること、そして最高に集中して戦い抜くことがカギになる」と意気込みを話した。
(C大阪担当 小田尚史)
2014/07/14 20:07