今節、讃岐は敵地で岡山との対戦となる。瀬戸内海を隔てた対岸にある岡山との間には瀬戸大橋が架かっており、この一戦は“瀬戸大橋ダービー”と銘打って行われる。
香川と岡山は四国、中国と異なる地方ではあるが、距離的には最も近距離にある街同士で、香川、岡山のローカルTV局もそれぞれ他方の県の情報もカバーするなど、両県の親しみは深い。
それだけに今回のダービーではお互いのローカリズムが激しくぶつかるはず。地元・香川県出身の北野誠監督が「岡山にはすごく勝ちたい」と話すのは当たり前だが、選手の中には岡山県出身者もいる。
その一人がGK瀬口拓弥。瀬口は岡山のアカデミー出身者ではないが、「いまの自分があるのは岡山での小、中、高校での経験があったから」と話し、さらに「Jリーグの舞台で、地元・岡山で試合ができるのもファジアーノのおかげ」と岡山への感謝の気持ちを述べる。
また、今季から岡山U-18を指揮する田淵倫三監督は、瀬口が岡山県立笠岡工業高在籍時代のサッカー部監督。自らを育んだ地、そしてかつての恩師の前で「プレーで(感謝の)気持ちを伝えられれば」と成長した姿を披露し、敵地での初めての勝ち点3を狙いに行く。
(讃岐担当 松本隆志)
2014/07/03 17:44