
第18節・栃木戦(0●4)で、繰り出される相手のカウンターを果敢に迎え撃った阪田章裕。26分にはドリブル突破してくる近藤祐介を威嚇し、鬼気迫る形相でボール奪取に成功した。
その阪田が練習でも、まさにシュート体勢に入っていたFWを止めた。
ただし、今回止めたのは味方FW。フィジカルトレーニングを兼ねたカウンター練習で、シュート時には味方全員が相手陣内に攻め込んでいなくてはならないルール。ゴールが決まるまでひたすら上へ下へと走らねばならず、一瞬でも切り替えが遅れると自分だけが取り残されることになる。阪田はそれをやってしまった。
「ちょっと待ってー!」
流麗なパス交換からあとはFWが流し込むだけの場面で、阪田は叫びながら追いかけた。見ていた者は爆笑したが、ピッチにそんな余裕はない。阪田がハーフウェーラインを越えて無事ゴールが認められると、走り疲れて倒れ込んだ選手たちは、心の底から胸をなで下ろしたのであった。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2014/06/18 17:37