今季序盤はポゼッション志向のチームが目立ったJ2。大分も昨季10月のJ2降格決定以降、それまでの3バックシステムを4バックに変更し、今季のベースを築いてきた。
戦術のカギは縦横にコンパクトな布陣。高い最終ラインで選手間の距離を近付け、攻撃ではボールを回しやすい状況を作り、守備では前線からのプレスをかけやすくする。「そこがチームの生命線」と伊藤大介も断言するライン統率を担うのは高木和道だ。時間帯ごとに全体の流れを読み、ゲームをコントロールする。長年J1で名だたるストライカーたちと勝負してきた経験を生かし、オフサイドも多く奪うが、「目的はそれではなく、布陣をコンパクトに保つこと」と、出し手の動きを読み、素早くラインを下げてクリアに備える。
第16節は同様にハイラインを敷く山形との対戦。前線には駆け引き上手な攻撃陣が並ぶが、迎え撃つディフェンスリーダーは「硬い試合になると思う」と予想し、勝利を誓った。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2014/05/29 19:11