田中順也が今季初先発を飾ったのは、第3節の名古屋戦(0●1)だった。ようやくつかんだチャンスに、もちろん高いモチベーションを持っていたが、結果はホームでの敗戦。“Wレアンドロ”に工藤壮人、田中という能力が高い選手がそろった前線も機能せず、田中は試合後に悔しさを露わにしていた。
そして、再び迎える名古屋戦は、ナビスコカップのグループリーグ突破が懸かった重要な試合である。チームは勝利を得られていなかった当時とは違い、リーグ戦でも順位を上げてきた。「あのときは、まだチームとして戦い方がハッキリしていなかった。いまのほうが自信はある」と田中も言う。自身としても、あれから先発に定着し、若干少ない出場機会の中でチームトップの得点を挙げてきた。今回狙うのは、“あのとき”得られなかった内容と結果である。そのためには当然、田中のプレーが重要になってくるだろう。
(柏担当 石原 遼一)
2014/05/27 18:04