ホームでの最終節でJ2残留を決めた福岡戦。1―1で迎えた終了直前に逆転ゴールを決めたのは、交代出場の吉野智行だった。ゴールの裏を走ってファン・サポーターにアピールした後、ベンチに手招き。そこに控え選手や、ベンチの傍らで見ていた岡野も駆け寄り、祝福の輪が広がった。
控え選手を呼び寄せたのは、「控えの選手、ベンチ外の選手の『気持ちの持ちよう』は、すごく大事。僕も控えに回ることが多かったので、そこを1つの方向に向かせることは、練習からやってきたつもりだった。もちろんスタメンのみんなも頑張っていたけど、見えていないところで頑張っている選手もいたので、みんなで喜ぼうよ、という気持ち」があったからだと言う。今季は開幕前のケガで出遅れるなど、苦しいシーズンとなったが、練習でも若手に積極的にアドバイスするなど、精神的支柱としての働きが見られた。それが試合でも表れた結果だった。
ただ、「でも全然来なかったので、呼びました(笑)」。本当は駆け寄ってほしかったのだが、そこはまあ、よしとしましょう!?
(鳥取担当 石倉利英)
2012/11/13 15:14