物事には必ず裏表がある。
累積警告の影響により、今節の長崎戦にDFのドゥドゥが出場できない。開幕からフルタイム出場を続けてきた、最終ラインの要を欠くことが痛手であることは間違いない。ロングボールを多用してくる長崎が相手ということを考えれば、高さとはね返す力を喪失するのはネガティブな要素だ。しかし、ブラジル人CBの代わりに日本人選手が入ることで、コミュニケーション能力が高まり、「声で失点を解決できる」(近藤祐介)というポジティブな側面もある。
第12節での湘南、前節の岡山と、2試合続けてロングボールの処理に戸惑い、それが失点に結び付いてしまった。ドゥドゥがピッチに立てないことではじく力は確実に弱まるが、逆に「真ん中が声を出すことで(全体が)コンパクトになる」(近藤)強みもある。自らのウイークポイントを消して、ストロングポイントで勝負できる展開に持ち込めるか。長崎戦では対応力が問われることになるだろう。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/05/14 17:26