ダイナミックなプレーと奔放な言動で底知れぬパワーを感じさせる、期待の大卒ルーキー・伊佐耕平。ゴール前での勢いは破天荒にまで見えるが、オフの日はサッカーと離れて過ごし、一人でコーヒーを飲みに出かけるという意外な一面も持つ。
その人生観は「人間は渋いか渋くないか」。ちなみに渋い人の筆頭は坂口憲二と竹野内豊だそうで、好きなサッカー選手について訊くと、「プレーと関係なくていいですか? 浦和の鈴木啓太選手です。理由は渋いから」と即答した。
ゴール前での崩しに苦心しているチームについては、「もちろん大分のサッカーに合わせてそれを追求しなくてはならないけど、オレのプレースタイルに巻き込んでいくくらいの気持ちも必要」と、“渋さ”とは違った表情を見せる。「学生時代はゴールに向かっていれば自然と点が取れていた。いまはもっと落ち着いてシュートを打たなくちゃ」と自省も交えつつ、天然の勢いでゴールをこじ開ける。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2014/05/09 20:29