試合では負けん気が強く、取材対応では超紳士的なスティッペ。昨季は途中加入ながらも13試合で5得点を挙げ、ピッチ外では筆者のでたらめ(稚拙)な英語にも耳を傾けてくれた。
そんな彼が、今年はひげを生やしている。それはそれで似合っているのだが、「格好いいね」と伝えると、「そう? でも違うんだ」とジェスチャーを交えて返答。
「剃りたくても剃れないんだよ…(苦笑)」。
理由は、利き手の右手を骨折しているため(第4中手骨骨折で全治は約6週間)。大分・別府キャンプで負傷した際に見せてくれた右手は、内出血で青くなっており、かなり痛々しかった。対人プレーを避けてフィジカルトレーニングに専心していたのも、紳士的な彼が珍しくサポーターからのサインを断っていたのも、同じ理由である。
しかし現在は完全合流も果たし、開幕の讃岐戦にも間に合う模様。右手はギブスで固定されており、ひげも残っているが、それらもなくなったときが文字どおりの「全快」だろう。
(岐阜担当 村本裕太)
2014/02/26 09:00