FC東京の小平グランドに、周りをパッと明るくする笑顔が帰ってきた――。
選手からも「ヨウヘイさん」と慕われる山本洋平氏は約9年間、FC東京で広報を務め、11年のシーズン途中から地域担当として汗を流してきた。そして、今季からコミュニケーションマネージャーとして再び広報業務に復帰した。
宮崎・都城キャンプでは昨季限りで現役を引退し、今季からFC東京エンバイシャドールとして活動するルーカス氏とともに選手たちを盛り上げた。「久しぶりだからカンが戻らないよ」と苦笑いしつつも、密にコミュニケーションを取りながら選手の意見や疑問を引き出すところは2年半前と何も変わっていなかった。
以前の小平グランドには「コンニチハ」の後に、続く言葉があった。
「“ヨウヘイ”知らない?」
「ここ、“ヨウヘイ”さん通りましたか?」
たいてい、その返事をするかしないかぐらいで、携帯電話を片側の耳に当てて件の人物が練習場から歩いてくる。「アア」と指を差すと、こちらに気付いて笑顔で手を振る。今年、その日常と呼べる風景がまた小平に戻ってくる。(文・馬場 康平)
(BLOGOLA編集部)
2014/02/26 08:15