20日の練習試合後、対戦相手であるY.S.C.C.(J3)の選手たちが帰路に着き始めた中、3人のコーチを引き連れてトラップとパスの精度を高める練習に励む選手がいた。川崎U-18から阪南大を経て、今季から加入した可児壮隆である。
自主練習の経緯を尋ねてみると、自ら志願してコーチの協力を得たのだという。「自分は今まで周りの人よりもできていたほうだったけど、ここに来たら全然だということが分かった」。彼なりの危機感が自主練習につながったのだろう。16日に行われたプレシーズンマッチの清水戦(1●5)では先発出場を果たすも、良いところなく45分でピッチを後にしている。
そしてこの日の練習試合では、終盤に決定的なシュートをGKに阻止された。2-2の状況で決勝点となるチャンスだっただけに、余計に悔しさが募った。それもまた、彼を居残りの自主練習へと駆り立てた要因に違いない。普段はおとなしい彼の内部に潜む闘志と悔しさがにじみ出ていた自主練習だった。(文・竹中 玲央奈)
(BLOGOLA編集部)
2014/02/22 00:56