第39節のカターレ富山戦。徳島は、3-4-2-1に布陣を変更して以降、初勝利を挙げました。
過去にC大阪などで採用しており、3バックは小林伸二監督の引き出しに入っていたとあって、習熟度も速いですね。来季の基本戦術になるのかどうか、現時点では分かりませんが、今季の残りはこの布陣で戦い抜きそうな気配です。
そして、この布陣になって、がぜん輝き始めたのがアレックス選手。天皇杯3回戦の川崎フロンターレ戦も含めると、現在公式戦4試合連続ゴール中です。
「1トップ2シャドーという攻撃的なシステムになり、自分としてもやりやすい。津田とドグ(ドウグラス)が動いてスペースを作ってくれるので、自分はそこへ走り込むことができる。今日の得点もドグを信じて走り込んだ」(アレックス選手)と味方をたたえながら、手応えを得ている様子でした。
小林監督も、「2トップならボールを受けにくい場面でも、シャドーの位置だと1トップと角度があるから受けやすい。アレックスは、ある程度スペースがある方が生きるよね」と話していました。
明日は、台風による延期分の第36節・京都サンガ戦、そして週末の日曜日は東京V戦と、いずれも昇格争いの渦中にあるチームとの対戦が待っています。そういった相手にどこまでできるのか、昇格の可能性はついえた徳島ですが、新たな楽しみが出て来ました。
(徳島担当 小田尚史)
2012/10/24 13:27