サッカー専門新聞ELGOLAZO web版 BLOGOLA

　2季に渡り、期限付き移籍でプレーし、今季限りで期限付き移籍の契約が満了。磐田に復帰する岡田隆が16日、雁の巣のクラブハウスでサポーターに向け、退団の挨拶を行った。

　今季の活動が全て終了した後に磐田への復帰が発表されたため、サポーターへの挨拶の場が無かったが広報の粋な計らいによって今回の場が実現。広報から提案を受けた当初は「誰も来なかったら恥ずかしいからいいですよ」と遠慮していた岡田は当日も先にクラブハウスに来ていた広報に「本当にみんな、います？」と電話で確認するほどだったがキャプテンを務めた岡田に一目会おうと平日の午前中にも関わらず約40人のサポーターが集まり、岡田との別れを惜しんでいた。約1時間に渡り、写真撮影やサイン、握手など一人ひとりに丁寧に対応した。最後にサポーターを前に立ち、挨拶を行うとすると思いが溢れたのか目頭を押さえ、言葉がすぐには出てこなかった。

「僕自身、ここに来れて幸せでしたし、レベスタでの応援もそうだし、J2のアウェイは遠いところが多くて時間もかかるけど皆さんが来てくれて、練習場にも来てくれて心から好きでした。そんな皆さんに僕が応えられるのはサッカー選手としてしっかりプレーすることだと思うのでもっともっと成長していけるようにやっていきたいです。2年間、短い時間でしたけど濃い2年だったと思います。でも、永遠の別れではないので（笑）。これからはサッカーだけじゃなく色々な面でお互いに前向きにやっていきましょう。ありがとうございました」と、すすり泣くサポーターもいた中で最後は大きな拍手と笑顔で挨拶を終えた。

　挨拶に訪れた担当記者陣にも「皆さんに会えて良かったです」と丁寧に挨拶をした岡田。これだけの人が集まったのも岡田の人徳の成せるわざだろう。

「来年、ちゃんとレベスタに来れるように頑張ります」と最後はレベスタでの再会を力強く宣言していた。