甲府にとって20日の水曜日に行われる天皇杯4回戦の札幌戦は、クラブ史上最高タイのベスト8がかかる、リーグ戦と変わらぬ重みを持つ大一番だ。しかし甲府は熊本までの長距離移動が必要で、日程も23日のリーグ戦まで中2日とタイトだ。
加えてベテランの羽生直剛は、J2を相手にする難しさを口にする。「周りはどこかでJ2が勝つのを期待していると思う。それが面白くて、それに期待するのも天皇杯。それが起こるのも天皇杯」とは、彼の“天皇杯論”である。羽生は「僕も下のチームに負けてきた経験がいっぱいある」と語るが、例えば昨年はFC東京の一員として、JFLの横河武蔵野に敗れている。
「負けて叩かれるのはJ1のチーム。だからやり辛さは絶対ある。J1とやれたほうが楽しい」と羽生は続ける。しかし甲府がこの試合を突破すれば、準々決勝の相手は広島。今度は“挑戦者”として、精神的には楽に戦える一戦だ。
甲府の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(甲府担当 大島和人)
2013/11/18 18:16