去る2日に発表された五輪代表メンバー。浦和からは予選を戦ってきた濱田水輝選手、原口元気選手のメンバー入りが予想されていましたが、残念ながら2人ともメンバーには入れませんでした。
6日に発売された本紙では原口選手のコラムを書きましたが、ここでは濱田選手の言葉を紹介します。
濱田選手は第一声、「残念ですけど、選ばれた選手みんなに頑張ってほしい。落選はある程度、予想できていたけど、予選全試合に出たので悔しい思いはある」と、いつも通りに淡々と、率直な感想を話してくれました。そして、「冷静に振り返ってみると、今年は試合(リーグ戦)に出ていないし、出た試合でもベストなパフォーマンスはできていなかった。納得できているというか、不満はない」と、落選の事実をしっかり受け止めているようでした。
予選をともに戦った選手とは発表翌日の段階では特別連絡を取っていなかったようですが、発表直後に横浜FMの齋藤学選手に「頑張って、とメールを送った」そうです。自身が落選しながらも、メンバー入りした選手に自分からメールを送る。これは濱田選手の優しさであり、強さではないかと思います。
そして、「気持ちはもう切り替えているし、次の目標に向けて頑張りたい」と話しました。その目標とは、「まず一番近い目標としては、レッズでレギュラーを取ること。そしていずれA代表に入りたい」。本紙の原口選手のコラムでも書きましたが、浦和には鈴木啓太選手、柏木陽介選手、槙野智章選手と、五輪代表のメンバーから落選しながら、A代表に入った選手がいます。濱田選手、原口選手ともに、彼らのようにA代表で活躍する日が来ることを期待しています。
(浦和担当 菊地正典)
2012/07/06 11:34