根っからのポジティブシンキングなのだろう。
アディショナルタイムの失点で追い付かれて3−3で引き分けた仙台戦の翌日。「周りは勝てた試合で引き分けたと言うかもしれないけど、僕は優勝争いの中で勝ち点1を取れたと捉えている」と話したのはDF那須大亮だった。「こういう状況で何が大事か。それはみんながポジティブになること。あきらめない者勝ち。ポジティブに考えた者勝ち。最後に笑えればいい」。さらに「勝ち点1をひっくり返したチームなんていくらでもある」と話した那須には成功体験がある。
2003年のJ1・2ndステージ。那須が所属していた横浜FMは首位の鹿島と勝ち点3差、2位の磐田と勝ち点2差の3位で迎えた最終節に勝利し、磐田が敗れ、鹿島が引き分けたことで得失点差での逆転優勝を果たした。「願わないと叶わない。やり続けないとチャンスも巡ってこない。勝負はこれから」。可能性は十分に残されている。下を向くにはまだ早い。
浦和の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(浦和担当 菊地正典)
2013/11/11 18:56