試合前日に足首を捻挫して第38節の群馬戦を欠場することになった田所諒は、チームの敗北を外から眺めるやるせなさに包まれていた。そして、第39節の鳥取戦は志願して出場し、90分間を戦い抜いてチームの勝利に貢献した。
「けがをしていても監督は使ってくれた。『出してくれ』って言っておいて、腰の引けたようなプレーをしていたら本当に情けないし、出してもらった責任として見せるところだと思ってやりました」と田所は鳥取戦を振り返る。強じんな精神が肉体を越えた。そんな鳥取戦だった。
プレーオフ進出を争う徳島との直接対決を控え、「(けがの箇所は)全然大丈夫です」と気丈に話す田所は、「次に負けたらもうシーズンは終わりくらいの気持ち」と決意して走り抜ける。
岡山の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(岡山担当 寺田弘幸)
2013/11/08 17:51