5日の記者会見でクラブの逼迫した財務状況を明らかにした栃木。選手たちには7日に水沼富美男代表取締役副社長からあらためて説明があり、給料の遅配はないことが明確にされた。
そんな中、主将・パウリーニョは「よくないことだと思うが、あり得ることでもある。大切なのは、そこから学ぶこと」と、動じずに状況を見据えている。そして“栃木愛”あふれる主将は、こう続けた。
「自分が『栃木』と言うとき、それは選手だけのことじゃないし、会社の人たちだけのことじゃない。栃木にかかわるすべてを指している。一緒に越えていく問題だと思っている」。
チームは10日、今季のホーム最終戦である北九州戦を迎える。「まずは勝って、それからほかのチームの結果もうまくいくように祈る」。そう語るパウリーニョの表情からは、どんな状況でもチームをけん引する覚悟がにじみ出ていた。
栃木の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(栃木担当 片村光博)
2013/11/08 16:31