「試合に入る前は声をかけ合って気持ちを入れている。ただ練習ではコミュニケーションが足りないと思います」。そう語るのは負傷から練習復帰した村上和弘だ。
「パスミスひとつにしても『俺はこう欲しかった』とか、『こう出したかった』とか、守備に関しても『こういうふうにポジションとってほしい』など、選手たちが率先して(言葉を発している)という感じではない」と現在のチームの雰囲気を語ってくれた。
どうすればいいのだろうか。「変えることはそう簡単ではない、ただ『空気』だけでも何とか変えたい」。第27節のFC東京戦を見ていて強く感じたことがあったという。「ルーカスのハットトリックと1アシストだけが話題になっていたが、彼がどれだけ前線から守備をしていたか。そういうところを自分たちは考え直さなければいけない」。
常にチームを優先する彼の思いは切実だ。大宮は13日の天皇杯(G大阪戦)で浮上のきっかけをつかみ、その勢いをリーグ戦へとつないでいきたい。
大宮の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(大宮担当 上野直彦)
2013/10/11 20:06