15日に行われた前節の福岡戦、古巣との試合に燃えていた中島崇典は、魂の守備で勝利に貢献した。またパトリックへ通した絶妙な縦パスは、守勢に回っていたチームを前向きにする先制点につながった。
その中島は、特別な思いを持ってこの試合に臨んでいた。古巣には、絶対に負けられない――。熱き思いは、体を張ったプレーに現れた。「気持ちを抑えたくないって思った。最後まで、戦い抜きたかった」。感情をほとばしらせ続けた結果、タイムアップ時のスコアは5-1。宣言どおりに、勝ち切った。「プライドを傷つけられた」という天皇杯2回戦・ツエーゲン金沢(JFL)の敗戦から1週間、中島と横浜FCは見事に立て直し勝利をつかんだのだった。
「自信の部分は戻ったかな」と中島。そして、彼の目は今節の愛媛戦へと向けられる。「福岡戦みたいなメンタリティーを持っていければ、いい結果が得られると思う。同じ気持ちを持っていく」。昨季、中島が全治10カ月の大けがを負った愛媛の地に置いてきた忘れ物を取りにいく準備は、もう始まっている。
横浜FCの選手名鑑(クラブ公式サイト)
(横浜FC担当 田中直希)
2013/09/20 15:02