横浜FCで勝利して6連勝を達成しましたが、この試合で今季初スタメンを飾ったのが酒井選手です。駒澤大学から新加入したプロ1年目の昨季は右サイドバックとして活躍しましたが、今季は安藤選手にポジションを奪われて出場機会がありませんでした。それでも練習試合などでは本職の右サイドバックだけでなく左サイドバックやセンターバックも積極的にこなすなどアピールを続けて、前々節・東京V戦で福村選手の退場を受けて後半途中から左サイドバックとして今季初出場を果たすと、前節でも引き続き左サイドバックを任されました。
前々節・東京V戦ではアウェイで10人という展開で投入されたこともあり、持ち味である攻撃参加はほとんど見られませんでした。その分、前節は「今日は(前に)行こうと決めていました」という思いを持ってピッチに立ち、前半10分には酒井選手の攻撃参加から先制点が生まれています。それ以外のシーンでも積極的に攻め上がって左サイドに勢いをもたらしていました。シュートを豪快に外した場面も含めて、らしさが出ていたのでは、ないでしょうか。守備でも前半は逆サイドに展開された場面で相手にしっかり寄せるなど好守もありました。後半は守勢になって失点シーンにも顔を出してしまいましたが、彼にとっては収穫と課題を洗い出せた、意味のある90分間だったことでしょう。
(京都担当 雨堤俊祐)
2012/08/22 15:20