決して荒ぶることなく、おごることもなく。宇佐美貴史が2年ぶりのJリーグ復帰に向けて、臨戦態勢を整えている。
「具体的な数字は言わないが、サポーターに見て感じてもらえればいい」。そのポテンシャルを考えれば、おおよそ成功とは言い難かったドイツでの2年間も「2年前に行ったときの自分とは絶対に違う自分になっている」(宇佐美)。
基本的に先発メンバーについては公言しないはずの長谷川健太監督も、18日の非公開練習後には神戸戦での宇佐美の先発を明言するほど、背番号39がもたらす新たな化学反応に期待を込めている。
「自分のゴールで勝てれば一番。そのこだわりは持っているが、まずはチームの勝利が必要な試合になる」。名ばかりの「海外組」にこだわるのではなく、あえてJ2からの出直しを決断したところに、かつて天才と呼ばれた21歳の内なる成長がある。
G大阪の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(G大阪担当 下薗昌記)
2013/07/18 20:32