09年まで大分でプレーして大宮へ移籍し、今季4年ぶりに戻ってきた深谷友基。プロデビューを飾った大分への思いは強く、かつて何度もJ1残留争いに貢献した経験を生かしたいと、自らも望んでの帰還となった。だが、前半戦は負傷により思い描いていたようには活躍できず。中断前は「今季はまだ大分のために何もできていない」と悔しそうな表情だったが、11日にはチームに完全合流して元気にボールを追った。
深谷がサポーターに愛される理由は、闘争心あふれるプレーばかりではない。実は現在も練習場に置かれている見学者用のベンチは、かつて深谷が選手会長を務めていたころにクラブと話しあって購入したもの。「見学者の中には高齢の方もいらっしゃるし、みんな座って見たいだろうから」という細やかな気遣いからの申し出だった。
そんな深谷の“大分愛”は今も変わらず。「しっかり体を調えて大分のために良い仕事をしたい」と笑顔を見せた。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2013/06/11 15:00