3月中旬、世間はW杯最終予選・ヨルダン戦に向けた日本代表の発表に注目が集まっていた。発表日当日、2月の代表招集時はチームのキャンプ優先で代表から外れた川崎Fの中村憲剛が復帰を果たし、クラブハウスには大勢の記者が詰めかけていた。
みんなが中村が登場するのを待っている中、「お疲れ様でーす!」といつもどおり明るい挨拶で通り抜けようとした登里享平。しかし、記者の多さに気付くと、思わず立ち止まり勝手に話し始めた。「いやー本当に今回はサプライズで選ばれて、自分でもびっくりしています。どんどん自分の良さをアピールして、勝ってW杯に行きたいですね。左サイドでどんどん勝負していきますよ」。
みなさんご存知のとおり、登里は招集されておらず、これはボケ。ただ優しい記者たちは、この後まだ続いた彼の妄想(?)に質問で付き合っていたのだった。
(川崎F担当 西川結城)
2013/06/08 16:00