前節・長崎戦はFKからのオウンゴールが決勝点となって今季2度目の連勝を飾ったが、試合内容は我慢の展開を強いられており、放ったシュートはわずか2本だけという苦しいものだった。
61分からピッチに立って中盤の底でプレーした秋本倫孝も「長崎は強かった。やるべきことをしっかりやっていた。勝てたのはラッキー」と認めている。
彼が投入された時点で劣勢だったこともあり、なんとかボールの奪いどころを定めて、そこから攻撃に転じようと試みたが、試合の大局を変えるには至らなかった。ただ、そんな中でも勝ち点3を取れたのは「身体を寄せたり、足を出したり、最後まで止まらずにやり続けたから耐えることができた。声も出ていたと思います」(秋本)という守備の粘りがあったからだろう。
秋本にとっては左足負傷から復帰して5試合ぶりの出場となったが、流れの中で攻め上がってシュートを放つなど攻守で存在感を発揮。頼れる男が帰ってきた。
(京都担当 雨堤俊祐)
2013/05/22 20:01