第11節の鳥栖戦でハットトリックを決めた川又堅碁。頭、左足、右足と多彩なシュートを見せ、新潟サポーターを大いに楽しませてくれた。3点目を決めた後、新潟側のスタンドに向け、ひときわ大きくアピール。「おかんと家族が見に来てくれた。1日早い母の日のプレゼントができてよかった」と喜んだ。
試合後、母親との電話は「『よかった、ホントに』と言われた程度」とのこと。「もっとあるんじゃ?」と聞くと、新潟入団時の同期・鈴木大輔(柏)をはじめ、友人知人からお祝いのメールや電話が鳴りやまず、長く話せなかったとのこと。人気者の川又らしいエピソードだ。
だが「余韻にひたっているような余裕はない」と気を引き締める。「周りに特徴を分かってもらい、自分がやりやすいサッカーをさせてもらえると感じている。(田中)達也さんにいつもサポートしてもらって感謝しているし、自分も達也さんをアシストできるようにしたい」。勝つために自分には何ができるか。それをいつも考えている。
(新潟担当 野本桂子)
2013/05/14 21:25