第8節・松本戦で待望の初得点と初勝利を挙げた岐阜。どうしてもそこばかりに目を奪われがちだが、この試合でもビッグセーブを連発したGK時久省吾の活躍は見逃せない。
鐡戸裕史の強烈なミドルシュートをはじき出し、船山貴之との1対1を止め切った。今季、彼の活躍が光った試合は少なくない。それは、これまで4度のPKに立ち会いながら1ゴールしか許していない、驚異的なPKストップを見ても明らかだ。
「昨季よりはいろんなモノが見えるようになった。セービングに余裕が出てきた」と話す守護神は、「(PKは)ほとんどは勘ですけど、何となく蹴る方向が分かる」と笑う。
そこで、少々遅まきながら得点を許した第7節・京都戦のPKシーンについて聞いてみた。
「(キッカーの)原ちゃん(原一樹)は知り過ぎていた。高校時代から知っている仲なので考え過ぎてしまい、(どこに蹴ってくるのか)まったく分かりませんでした」。
PKで許した“唯一の失点”には、明確な理由が隠されていた。
(岐阜担当 村本裕太)
2013/04/16 18:37