第2節・神戸戦後、行徳浩二監督はセットプレー時の守備をゾーンからマンツーマンに切り替え、カバーリング能力に長けた田中秀人を右SBに配し続けている。
実は以前から気付いていたことだが、これらは背番号『3』の強みである圧倒的な前への強さを生かすための、いわば“デズモンドシステム”だ。
しかし神戸戦ではそれを逆手に取られた。FKの場面では背後から走り込んできたイ・グァンソンに対して競り合えず失点、あるいは彼が縦パスに食い付いたところを外され、最終ラインもカバーし切れなかった。
そして今週の練習中では、CBとSBの裏のスペースに対して執拗に気を配る行徳監督の姿があった。
「アレをずっとやっているんですよ。じゃないとデズモンドを生かせないから。前に行かないデズモンドはデズモンドじゃない(笑)」。
名言とも取れる監督の言葉は、彼への期待の高さを伺わせる。前に行かないデズモンドはデズモンドではない。
(岐阜担当 村本裕太)
2013/04/16 18:43