

ゴールを決めたい欲を封印し、チームの勝利に徹する。母国・ブラジルの英雄、ロマーリオのフィニッシュワークを参考に得点を量産してきたエリキだが、いつだって、チームの勝利を最優先する姿勢は変わっていない。
直近の柏戦はチームが1点をリードする展開で68分に途中出場。「終始危険なスペースに走ってくるし、一発の決定力がある」と千葉の鈴木大輔も脱帽するほどの存在であるエリキだが、柏戦に関しては黒子に徹した。
例えば、マイボールの際には決してボールを失わずに味方へ的確につなぎ、相手のカウンターを食らうリスクを軽減。戦況に応じたプレー選択が光ったエリキがこう振り返る。
「リードしているゲーム展開で途中から入ったため、守備から入らなければならない試合でした。もちろんゴールを決めたい気持ちはありましたし、相手にとって脅威になれる存在であることも自覚をしていますが、ただ柏戦に関しては、個人的なプレーよりも、チームの勝利を優先させて勝点3を取るためのプレーを心掛けました」
途中出場からの役割をまっとうした柏戦を経て、中3日で迎える今節は、首位を走る鹿島と国立での上位対決に臨む。2023年に町田の一員となって以降、「大舞台は大好物」と常々豪語してきたエリキにとって、これ以上喜ばしいシチュエーションはない。
「(世界最大規模のサッカースタジアムと言われるブラジルの)マラカナンでも、日産スタジアムでも、国立でも、私は点を取ってきたので、こういう試合は大好きです。国立は確かに違う舞台ですが、真に力のある選手というものは、そういう状況をプレッシャーに感じることはありません。ただ地に足をつけて、チームとしてコレクティブに戦う準備が必要です。鹿島さんはただただ強いチームですし、きっと相手も最善を尽くしてくると思いますが、国立ではスペクタクルな瞬間が訪れることでしょう」
大舞台で決めてこそ、真のストライカー。幾多の修羅場を乗り越えてきた王国のアタッカーは、「国立でのゴール? もちろん期待してくださって結構です」と、自らにプレッシャーを掛けていた。
【ホームゲーム情報】
明治安田J1百年構想リーグ第7節
3月18日(水)19:30キックオフ
FC町田ゼルビア vs 鹿島アントラーズ
MUFGスタジアム
https://www.zelvia.co.jp/news/news-339099/
(町田担当 郡司聡)
2026/03/17 15:09