MF椎橋慧也がJ1第32節・広島戦の負傷から全体練習に復帰し、次節・鹿島戦の出場に備えている。
終盤戦に中盤の底で先発出場を続けているプロ3年目の椎橋は、前節・広島戦でもスタートから出場し、リーグ戦6試合ぶりの勝利に貢献。しかし終盤に敵味方入り乱れての混戦で頭を強打し、退場を余儀なくされた。チームは10人になった後も1点を守り切った。
椎橋は脳震とうのおそれがあったため、広島戦後の練習は別メニューで慎重に調整。また、鼻骨を骨折していたために、特注のフェイスガードを着用して練習に復帰した。本人によれば「視界(の狭さ)だけでなく、ズレなどもあって難しい」とのことだが、今週には激しいぶつかり合いも見られた紅白戦にも参加し、迫力ある守備とフリーの味方へのパスで存在感を見せていた。本番でもガードを着用するかどうかは、未定だという。
椎橋は今季、3バックの左やボランチ、インサイドハーフといった複数のポジションをこなしているが、前節・広島戦は中盤の底を一人で務めるアンカーでプレー。攻守のバランスをとりながら、チームを支えている。「僕の横の2枚、奥埜さんやガク君(野津田)、それからFWを動かして、僕のところから足元のパスを出せるようにしたい」と、守備から攻撃への切り替えをイメージする。
次節は今季リーグ戦における、ホーム最終戦。「気持ちを見せたい。鹿島はその絶好の相手。アジア王者との対戦ということで、これ以上ない状況です」と、勝利に向けて闘志を燃やしている。
写真:板垣晴朗
(仙台担当 板垣晴朗)
2018/11/22 20:12