先週末に行われた未消化分の第18節・名古屋戦に2-1のスコアで勝利し、順位を3位へと上げた札幌。今週開催の第31節は4日に試合が組まれており、すでに試合を終えているFC東京、鹿島に抜かれて5位に落ちてしまったが、仙台に勝利すれば再び3位へと浮上することができる。わずかな勝点差の中に多くのチームがひしめき合う混戦に身を置いているが、後半戦以降にチームが絶対的な目標としている『ACL出場』を成し遂げるためにも、粘り強く勝点3を積み重ねていきたいところ。昨年、浦和でACL制覇を経験している駒井善成も「札幌は若い選手が多いので、ACLの厳しい戦いを経験することでチームとしてさらにレベルアップすることができる。そのためにもACLへの切符を勝ち取りたい」とアジアへの意欲を強めている。
そうした中で迎える仙台戦では深井一希、荒野拓馬という前節までのダブルボランチがそろって累積警告による出場停止に。「どの選手を起用するのか、ギリギリまで悩むかもしれない」とペトロヴィッチ監督はさまざまな人選、組み合わせを用意していることを示唆している。ボランチなどを主戦場とする兵藤慎剛は「こういう場面では代わりに出る選手がしっかりやらなければいけない。常に準備はしている」と話し、同じく複数ポジションをこなせる早坂良太も「終盤戦だから何か特別なことをするということはない。目の前の試合に集中するだけ」と発し、どんな陣形、布陣になっても全員がしっかり戦えるチームに仕上がっていることを感じさせている。また、兵藤は3日のACL決勝第1戦をTV観戦し「今季のACLではどんなチームが上位に進んできているのか、しっかり確認したい」と、多くの選手がアジアへの船出を意識し、重要な仙台戦へ全力で挑む。
(札幌担当 斉藤宏則)
2018/11/03 19:11