
新潟は6日、今季初のリーグ5連勝とホーム3連勝をかけて、デンカビッグスワンスタジアムに讃岐を迎え撃つ。
明治安田J2第33節・岐阜戦(5◯0)から、新潟は4連勝中。前線からの連動した守備でボールを奪い、相手の背後を徹底して狙うことで得点を増やしてきた。4試合とも先制点を奪うことで流れをつかんできたが、その多くの場面で貢献しているのが田中達也だ。
今季でプロ18年目のワンダーボーイ。浦和でのルーキー時代は代名詞のドリブルで何人抜けるかにこだわっていたというが、今はオフ・ザ・ボールの動きでチームを助けている。ともに8得点でチーム得点王を競う河田篤秀と渡邉新太の近くでプレーする田中は「『オレがお前らのぶんも守備で走るから、ゴール前で点を取るパワーを残しておいてくれ』と話しています。それがチームの勝利のためになるので」とフォア・ザ・チームを貫く。
J2第32節・岐阜戦(5◯0)の河田のハットトリック、第33節・金沢戦(2◯1)の新太の先制点の場面では、相手DFを引きつけて貢献。また守備でも、第34節・水戸戦(1◯0)では、ピンチの場面で前線からゴール前までプレスバックして相手のシュート精度を落とし、完封にも貢献した。
「あのレベルの人に、それだけしてもらっているのは、冷静に考えたら恐れ多いこと。そのぶん責任を持って、点を取るだけ」と河田も意気に感じ、自らの仕事に集中を高めている。
最前線で攻守に走り続ける田中の姿は、チームメイトを鼓舞し、サポーターの胸を熱くする。「もちろん僕も、ゴールを狙っています」(田中)。オレンジと青の14番は、今節もチームの勝利のために献身する。
写真:野本桂子
(新潟担当 野本桂子)
2018/10/05 21:31