15日に開催された明治安田J2第29節・東京V戦後のDAZNインタビューと記者会見で、大分の片野坂知宏監督のかすれ声が、広くJリーグファンの注目を集めた。
試合中は終始テクニカルエリアから指示を送り続ける片野坂監督。その躍動ぶりは「ヒートマップを見たい」「専用カメラを置いてほしい」と要望が出るレベル。東京V戦は敵将・ロティーナ監督とのハイレベルな采配合戦となったためにベンチでコーチ陣とタクティクスボードをいじっている時間帯もあったが、テクニカルエリアでは声が出ないもどかしさからか、いつもは爪先立ちで踏みとどまっているところを完全にはみ出して、第4審判に制止される場面も。
そんな片野坂監督が声を嗄らしたことはこれが初めてではないのだが、今回は試合開始5分でのアクシデント。ハーフタイムにはスタッフが大分サポーターたちの応援するゴール裏にまで走って「お客様の中にのど飴をお持ちの方はいらっしゃいませんかー!」と叫び、コールリーダーから袋ごとのど飴をいただいて戻るという一幕もあった。
それを受けて大分サポーターの間で「片さんにのど飴を差し入れせねば」という機運が高まった中、一人のサポーターが「浅田飴さん、片さんの喉を守ってあげて」とツイート。なんとこれに浅田飴の公式ツイッターアカウントが反応し、それが縁でその翌日、大分FCスタッフが浅田飴本社へ挨拶に出向くことになった。
ツイッター界隈でJリーグクラスタが固唾をのんで見守る中、無事に初対面を終えた両社は、それぞれの公式ツイッターアカウントで経過を報告。大分FCスタッフはひたすら片野坂監督の手腕の素晴らしさと声嗄れについてしゃべりまくったようだが、訪問終了後に自社へと入れた連絡は、さすが浅田飴本社を訪れた後だけに「スッキリいい声」だったという。
営業担当が頑張って飛び込むのとは一味違う、予期せぬきっかけから生まれた御縁。どうやら今後の展開もありそうな気配で、ファンの関心も高まるばかりだ。両社のこれからを見守りたい。
こちらもご挨拶に伺いますなどと勝手にツイートしてしまい絶対怒られる!とヒヤヒヤしておりましたが…温かくお迎えいただきありがとうございました!!営業担当からスッキリいい声で連絡がありました☺️このご縁が続きますように…🍬⚽️ https://t.co/vXupflh04Z
— 大分トリニータ【公式】 (@TRINITAofficial) 2018年8月23日
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2018/08/24 16:56