札幌が28日に行う予定だったアウェイ名古屋戦は台風の影響により延期に。そのため前節は試合が行われず、8月1日に行われる第19節が仕切り直しの一戦となる。そしてその試合は長崎とのアウェイゲームになるのだが、ここで意欲を高めているのが長崎県出身のMF兵藤慎剛だ。「故郷で試合ができることが、シンプルにうれしい」と笑顔を見せる。
試合会場となるトラスタは改修こそ経ているものの、国見高時代には県大会の決勝などを戦った思い出の場所。「高校時代、長崎県内では負けたことがなかったので、その意味では縁起のいい場所かもしれない」とも言葉にした。横浜FM在籍時にも天皇杯で同会場で試合をしているが、これも勝利をしており、兵藤にとっては勝ち癖のついたスタジアムということになる。「親も見に来てくれる予定だし、頑張っているところを見せたい。そのためには、まずは練習からアピールをして試合に出られるようにしないと」と普段以上に熱がこもっているようにも感じた。
また、29日には33回目の誕生を迎えており、「30歳を過ぎてからは、時間が経つのがものすごく速い」と笑った。そしてその上で、「自分が若いころは、33歳といえば引退を考えてもおかしくない年齢だとイメージしていた。でも、いまの札幌には僕より年上ながらもバリバリとプレーをしている選手が何人もいる。自分も負けずに、もっともっと長くプレーを続けられるようにしたい」と気持ちを新たにし、故郷での戦いに気持ちを込めた。
(札幌担当 斉藤宏則)
2018/07/30 20:01