柏は13日、下平隆宏監督の解任と加藤望ヘッドコーチの監督就任を発表した。
瀧川龍一郎社長は下平監督を信頼してきたことを大前提とした上で、「昨日(川崎F戦後)、いろいろと話をした中で監督自身にも迷いというか、若干自信が揺らいでいるところもあるなと感じたので、このタイミングで変えるべきだと決断した」と説明。前指揮官の今後については「長くクラブに多大な貢献をしていただいた方ですし、クラブにとっていろいろな意味で貴重な存在だと思っています。まだ決まってはないが、クラブに残る方向で調整をしていきたい」と、柏に残ることを示唆した。
次節・名古屋戦から指揮を執ることになる加藤望監督については、「暫定監督ではない」と言い切った瀧川社長。「選手としても指導者としてもリーダーとして人格的にも素晴らしい人で、信頼して任せたい。緊急事態だと思っている。戦力的にも選手やスタッフは決して勝てないメンバーだと思っていないので、それをうまくまとめて、早く強い柏レイソルを戻していけるようにお願いしている」と期待を語った。
また、午後の練習試合後には加藤新監督が取材に対応。「クラブも危機感をもって判断したと思うので、それを一番感じてやらないといけないという思いがある。もともと(下平体制下で)スタッフとして在籍していた自分にも責任があるし、それを受け止めながらやっていきたい」と意気込みを語った。
「選手がピッチの上で躍動するような、サッカー本来の楽しさというか、ゴールに迫るところや必死に守るところ、選手それぞれの意思が見えるようなサッカーができれば」と目指すサッカーについて語った新監督。そのためには練習から全力で取り組むことを求める。「もっているものをすべてトレーニングから出していくことは選手の責任でもある。それをどう方向づけるかは僕の責任。試合でゴール前の厳しさや激しさ、本当にゴールを奪うという意志が出るようなトレーニングをしていきたい」と高いレベルを要求をしていくことを示した。
(柏担当 須賀大輔)
2018/05/13 20:35