出場への意欲、そして活躍への渇望が、ふつふつと湧き上がっている。「内に秘めている思いを出したい」。今季、ユースから昇格して1年目、浦和の荻原拓也が熱い気持ちを発している。
3月7日のJリーグYBCルヴァンカップグループステージ第1節の名古屋戦で2ゴールの鮮烈デビューを果たすも、その後ゴールネットを揺らせていない。リーグ戦では第4節・横浜FM戦で途中出場して4分間の出場機会を得たが、それ以外で出番は訪れず。さらに彼が出場機会を減らす一方で、同期の橋岡大樹が右ウイングバックとしてレギュラーポジションをつかんでいる。
「大樹は活躍して、レギュラーの中に食い込んでいっている。いまは、あいつと一緒にプレーしたいんです」
ただ単に同期だから、という理由ではない。現在の浦和はオリヴェイラ監督のもと、3バックのシステムを採用中。荻原は、「合っていると思う」と語る左ウイングバックでの出場機会をうかがっている。その位置で出場したい、一番の理由はこれだ。「大樹と両ワイドを一緒に組めば、アイツは守備、オレは攻撃でバランスもいい。アイツと組んで、オレが左で攻める。だからオレ、アイツと一緒にやりたいんです」。
ライバルは宇賀神友弥、菊池大介といった手練れたちだ。彼らからポジションを奪うのは、そう簡単な道のりではない。ただ、チャンスがないわけではない。彼がアピールする場は、あす9日、ルヴァンカップの試合で訪れるだろう。出場位置はSBと一列後ろとなる見込み。ただ相手は名古屋。2ゴールを挙げた相性のいい相手だ。
(浦和担当 田中直希)
2018/05/08 21:55