FC東京は8日、アウェイの地で第6節・長崎戦を戦う。この一戦は、長年FC東京でプレーし、今季故郷の長崎に移籍したDF徳永悠平との再会戦となる。
苦楽をともにしてきた戦友と、敵同士で相まみえる。この試合に気持ちを込める男がここにいる。徳永と長らく最終ラインで青赤の堅守を支えてきたDF森重真人。長崎戦を前に、こう話す。
「悠平さんは移籍前に『FC東京とはできれば戦いたくないのが本音』と言っていたみたいだけど、僕が悠平さんの立場でも同じだと思う。ただ、悠平さんは新しい挑戦をしに行った。長崎はこれからのクラブであり、高田社長をはじめ、クラブ全体がやろうとしていることも大きい。そういうところでプレーできるのはすごく幸せだろうし、やりがいもあると思う」
普段、徳永の不在をふと思い出すことがあるのかという問いにはこう答えた。
「日々、食事に行く人がいなくなってしまった(笑)。大体、悠平さんを無理やり誘って引っ張り出していたので。そういう先輩がいなくなって、さみしいですね」
ただ、いざ勝負となれば話は別。森重は強い気持ちを示した。
「自分たちからしたら、悠平さんを叩きのめしてやろうと思っている。悠平さんは東京愛がある人。今回、ひさびさに東京のメンバーと会って対戦することになるけど、そこであらためて『東京はいいチームだ』と思ってもらえるように。それを強く思わせることができれば、自分たちからすれば申し分ない試合になると思う」
果たして、長崎のピッチで再会する彼らは、どんな表情、どんな態度で対戦していくのだろうか。戦友、盟友の熱い戦いに注目である。
(FC東京担当 西川結城)
2018/04/06 20:34