東京Vは15日、DFリ・ヨンジの北朝鮮代表に招集されたことを発表した。14年6月に代表合宿に初招集され、15年にアジアカップでA代表デビュー。昨年12月に日本で行われたE-1での活躍も記憶に新しいところで、代表ではノルウェー人のヨルン・アンデルセン監督の下、[4-1-4-1]システムのアンカーとしてプレーする。
27日に行われる2019アジアカップUAE大会予選のグループリーグ最終節・香港戦に向けた今回の招集。北朝鮮は現在、レバノンに次ぐ2位につけており、香港に引き分け以上で本大会出場が確定する。J2第4節・大分戦後に北朝鮮入りし、第7節の徳島戦を前に帰国する予定だ。
ロティーナ監督が惚れ込み、今オフに讃岐から加入したリ・ヨンジ。開幕戦の後半アディショナルタイムに加入後初出場を果たすも、第2節の甲府戦、続く前節の松本戦でもベンチメンバーから外れており、今回の招集にも「その前にリーグ戦に出たい。フル代表に選ばれているのに(所属クラブで)メンバーに入ったり入らなかったりというのは、自分としては複雑」と本音をのぞかせる。
新しいチームにきて、まだ確固とした地位を築けていない状況であり、「北京で乗り換えて片道10時間かかる」移動もつらいはず。それでも「国を背負って戦えるのは光栄なこと。何万人も入る中でプレーすることでメンタル的にも成長できる。J2から代表選手というのもなかなかないし、J2を代表するつもりで頑張ってきます」と前を向いた。代表で結果を出し、クラブでのレギュラー争いの刺激にしてほしいところだ。
(東京V担当 芥川和久)
2018/03/16 07:00