先日、発表された清水の杉山浩太の引退について、柏の大谷秀和が心境を語った。
84年の11月生まれの大谷と85年の1月生まれの杉山は同学年で、柏のジュニアユースからユース、清水のジュニアユースからユースとそれぞれキャリアを重ねてきた2人は「中学生のころから一緒に試合をしていた」(大谷)間柄。もちろん互いにトップチームに上がってからも交流は続き、杉山が柏に期限付き移籍をしてきた08年からの2年間は同じ黄色のユニフォームに袖を通し、ダブルボランチとしてコンビを組んだ。
その当時を振り返り大谷は「とにかく気が利くし、技術も高いし、一緒にプレーしている間は同じイメージを持ちながら、楽しくプレーできた。清水にとっても大事な選手なので仕方ないと思いますけど、個人的には2年のレンタルのあとも残って欲しかったなと思っていました。でも、本当にプレーできて楽しかったですね」とまるで昨日のことのように話してくれた。
今回の引退については「(今年の)キャンプのときにいろいろな話をしながら、『(引退)するかも』みたいな、そういうのも聞いてはいたから」とある程度“覚悟”はできていたようで、「今年に入って試合をしたときもプレーを見れば全然まだまだできると思っていたし、寂しいなという思いはある」と自身の思いも語ったが、「浩太が決めたこと。いろんな状況もあるし、変わっているやつだけど(笑)、いきなり辞めるというタイプでもないし、『もういいかな』と思うタイプではないからしっかり考えていたと思う」と盟友の決断を尊重した。
引退発表の直後にも連絡を取ったようで「オフにでもゆっくり会えたら良いと思います」と話す大谷。最後には「ここまでできたのは浩太の人柄もあると思う。このあと何をやるかは分からないですけど、賢い子なので何をやってもうまくいくと思いますよ」とエールを送った。
(柏担当 須賀大輔)
2017/10/20 17:10