今節、初めて敵チームとしてかつての古巣・湘南のホームへと乗り込むことになる愛媛のMF白井康介。この一戦に向けて「気合いは入っている」とは言いつつも、「緊張はない」と心境はいたって自然体だ。
というのも湘南在籍時の白井は、ホームのshonan BMWスタジアム平塚でリーグ戦のピッチに立ったのは一度だけ。「良いピッチ」という印象はあれど、スタジアム自体への思い入れは「それほどあるわけではない」というのが率直な感想のようだ。
ただ、その古巣で契約満了になった悔しさは胸の中にある。それだけに「見返してやろうという気持ちと、自分はこれだけやれるというのを見せたい気持ちはある」と、この試合にかけるモチベーションは必然的に高まる。
当然、その思いを実現するためにはミラーゲームになるであろう今節でマッチアップする選手を上回る必要がある。白井は「マッチアップするのは藤田征也くんになると思う」と予想。藤田征は白井にとって湘南在籍時の先輩にあたり、「いろいろお世話になっている」と話すが、ピッチでは「ぶっち切ってやりたい(笑)」と上下関係はお構いなし。
「ストロング(ポイント)のドリブルで切り裂きたいし、自分のサイドを制圧したい」
下克上を起こし、チームの勝利のために邁進することを誓っていた。
写真:松本隆志
(愛媛担当 松本隆志)
2017/10/18 18:26