ミハイロ・ペトロヴィッチ前監督の解任を受けて新監督に就任した堀孝史氏が“所信表明”を行った。
現役時代も92年~98年まで浦和でプレーした堀新監督は、11年のシーズン途中にゼリコ・ペトロヴィッチ監督の解任を受けて浦和ユースの監督からトップチームの監督に昇格。12年以降はトップチームのコーチとしてペトロヴィッチ前監督とともに戦ってきた。
窮地に立たされたチームを率いることが二度目となる堀新監督について、山道守彦強化部長は、「いまから『長期でやります』ということはなかなか言いづらい」としながらも、「今シーズンだけということは考えていない」と監督代行ではなく、あくまで新監督としての昇格であることを強調。そして「ミシャ(ペトロヴィッチ監督)の指導の下、経験も培って機も熟したであろう堀に任せてもう1回、現状を打破して、改善してやっていってもらいたい」と決定の理由について説明した。
堀新監督はまず、「さまざまな経験をさせてもらったし、多くのことを学ばせてもらったことに感謝したい。自分にも責任がある中で、その責任を一人で負わせてしまったなということで申し訳ないという気持ちもある」とペトロヴィッチ前監督への感謝と謝罪の気持ちを伝えた。
そして新チームのビジョンについては、「5年半やってきて良いものはたくさんある。その中で、それをゼロにしてしまうのはもったいない」とペトロヴィッチ前監督が築いたスタイルを継承することを前提としつつ、「こういう苦しい状況の中で今後、本当の意味での競争をしながら本当に戦う準備ができている人間でゲームをやっていこうと(選手たちに話した)。それは体だったり、心だったり、戦う姿勢だったり、そういうものが本当に準備できている人間で戦っていきたい」と、あらためて試合に出すメンバーを見極めていくことを強調した。
新監督としての初日は、前節・札幌戦に出場した選手はリカバリー、出場しなかった選手たちは松本との練習試合(45分×2本/2●3)と二手に分かれたが、31日のオフを挟んで8月1日から本格的に堀新体制がスタートする。
写真・菊地正典(エルゴラッソ浦和担当)
(浦和担当 菊地正典)
2017/07/30 18:31