2日、日本代表は6日から行われるW杯アジア最終予選に向けた国内合宿をスタートした。9月の最終予選をけがで辞退した槙野智章は、強い思いを持って、イラク戦(6日)と豪州戦(11日)の2試合に懸けている。
練習中、常に声を出してチームの雰囲気を盛り上げていた槙野。「(ヴァイッド・ハリルホジッチ)監督から、この2戦の重要性を理解した上で、締めるところと緩めるところのメリハリを意識していこうと言われていた」という槙野は、いきなり指揮官の言葉を体現。練習から明るいキャラクターを前面に出すことで、チームのムードを高めていた。
一方、前回の最終予選をけがのために離脱していた槙野にとっては、今回の最終予選に懸ける思いも強い。「前回はチャンスをいただいた中でけがをしてしまい、非常に残念に思った。だけど、いまの代表チームを外から見た上で、何をしなくてはいけないかを考える時間はあった。それを今回ぶつけなければいけない」。
そして、海外組を含めたコンディション面にも言及。「香川(真司)選手や清武(弘嗣)選手などは世界的に有名な選手だし、僕たちがそこに甘んじているところもあると思う。ただ、コンディションや試合勘に関しては国内組の選手もJリーグを代表して選んでもらっているわけなので、責任と自信は持ってやらないといけない。国内組の意地とプライドを見せなければいけないと思う」と語った。
もちろん4日後に迫ったイラク戦への思いも強い。「(2連戦の)初戦は重要。イラクは個々の能力と非常にフィジカルの強いスピードを持った選手がいるなという印象を持っている。間違いなく難しい時間はあると思うけど、そこでいかにチームとしてまとまることができるかが大事」と語り、6日に待つ大事な一戦に向け気持ちを高めていた。
文:林遼平(エル・ゴラッソ日本代表担当)
(BLOGOLA編集部)
2016/10/02 21:06