攻撃面で何度も良い形を作った第2節の横浜FC戦から一転、前節の徳島は有効な攻撃をほとんど出せなかった。原因について小林伸二監督は「引いた相手に回すだけになり、裏を取れず、縦パスも入らなかった」と話した。縦パスが入らず、回すだけになった要因は、チーム全体の距離感の悪さ。「全体が間延びした。相手2トップを意識し過ぎてDFラインが下がり、自分も後ろを気にして守備に回る時間が多かった」(青山隼)結果、柴崎が「少し孤立」した。第2節で見られた柴崎と前線3人の良い絡みは、ほぼ皆無に等しかった。シャドーの大崎淳矢も「中盤との距離が離れ、1トップ2シャドー自体の距離感も悪く、前にボールが入らなかった」と話す。一方でサイドに展開しても「ボールを受けた後のさばきに課題が残った」(藤原広太朗)ため、攻撃全体が「詰まった」(柴崎)。20日の福岡戦では、マークの緩さに課題が残る守備の改善とともに、攻撃での崩しに注目だ。
(徳島担当 小田尚史)
2013/03/19 19:10