愛媛は27日、天皇杯1回戦を敵地でSRC広島(中国リーグ)と戦うが、それをチームで最も楽しみにしているのはDF内田健太かもしれない。
その試合の舞台となるのは広島広域公園第一球技場。広島ユース育ちの内田にとってそこは慣れ親しんだピッチであり、再びその舞台に立つだけでも「(そのピッチには)良いイメージしかないから」と笑顔を見せる。さらにその楽しみを増すのが広島ユースからの同期で、苦楽をともにした元チームメートの篠原聖とのピッチでの再会だ。
篠原は内田とともに広島のトップチームに昇格したものの、3年間で一度も公式戦のピッチに立つことなく戦力外となった。しかし、11年から当時・県リーグ1部のSRC広島に加入し、近い将来のJリーグ参入を目標とするクラブのために主力選手として尽力している。
内田も同じくトップチームで結果を出せず、複数クラブを渡り歩いたが、「お互いにサッカーを続けているからまたピッチの上で戦うことができるし、サッカーって良いなってあらためて思う。早く試合がしたい」(内田)と約7年ぶりのピッチでの再会に感慨深げ。とはいえ、「シノ(篠原)の技術は本当に素晴らしいし、頭も良い。走れなくなっていてもそれなりにやってくる選手なんで気を付けないと」と対峙をすれば敵として強く警戒し、シビアに勝負に徹する気持ちを貫く。
内田はJ2リーグで次節、累積警告で出場停止だが、天皇杯は適用外。天皇杯1回戦でのメンバー入りは濃厚とされている。
(愛媛担当 松本隆志)
2016/08/25 14:37