
8月10日にカシマスタジアムでスルガ銀行チャンピオンシップ2016が開催される。9回目の開催を迎える今年の大会は、過去2度本大会を制している鹿島と、コロンビアの古豪・インデペンディエンテ・サンタフェの対戦となった。ここではブラジルのサンパウロFCとの熱戦の末、鹿島が2度目の戴冠を果たした2013年大会を振り返る。
大迫ハット! 次代を担う選手が躍動する
当時の布陣をいま振り返ると世代交代の真っただ中だったことがうかがわれて面白い。1トップに大迫勇也を据えた[4-2-3-1]は、トップ下に土居聖真を置き、左にジュニーニョ、右に遠藤康という並び。ボランチの小笠原満男、柴崎岳の組み合わせは不動ながら、最終ラインは、右SBが西大伍、CBは青木剛と山村和也のコンビ、左SBは前野貴徳という顔ぶれ。GKの曽ヶ端準も変わっていないとはいえ、5人がすでにいまのチームには在籍していない。つまり、次の時代を見据えながら戦っていた。
対するサンパウロFCは[4-3-1-2]の布陣。トップ下にガンソを置き、3ボランチが背後から支えるフォーメーションは、中盤の支配率を高めることを目的としていた。チームとして連動してボールを奪いに行けない鹿島は、中央を固めてサイドに押し出す戦いを選択。ゴールを奪われる危険性は少なかったが、サイドに展開されるとプレスが効かないため最初の10分ほどでいいようにボールを回されてしまった。
しかし、この時間帯を耐え抜くと柴崎がチャンスメーク。鋭い動きで前線に飛び出すと、大迫へパス。このパスを大迫が見事なコントロールで相手GKもかわし、無人のゴールへ突き刺し、鹿島が先制点を奪う。さらに、2点目も大迫。ジュニーニョからのクロスに合わせてリードを広げた。
後半になると、2トップをサイドに開かせてプレッシャーを掛けてきたサンパウロFCが再びペースを握る。ガンソのミドルシュートで1点を返すと、75分には左サイドから右に大きく振られて最後はアロイージオに押し込まれてしまい同点に。完全に流れはサンパウロFCに移ってしまった。
しかし、後半ロスタイムに三度大迫がゴールをこじ開ける。前線に駆け上がった柴崎のミドルシュートがはね返ったところを冷静に決め、熱戦に終止符を打つ。「鹿島の若手にとっては非常に重要な結果だった」と当時のトニーニョ・セレーゾ監督がご満悦だったように、大迫、柴崎という次のアントラーズを担う選手の活躍が目立った試合だった。(田中 滋)
(BLOGOLA編集部)
2016/08/08 13:00