16日にホームで熊本と戦う横浜FC。震災の影響で第9節のアウェイ戦が9月に延期になったため、熊本とは今季初のリーグ戦での顔合わせとなる。
横浜FCには熊本と縁の深い選手が二人いる。2005年から2012年まで熊本でプレーした市村篤司と、2010年から2013年まで在籍した南雄太だ。20代の多くの時間を過ごし、熊本県民の奥さんと結婚もした市村にとって熊本は「第二の故郷」であり、南にとっては柏との契約終了後すぐに獲得に乗り出してくれた熊本は「特別なクラブ」。それだけに今回の地震に、「心が痛かった。人ごとじゃない感じでずっと過ごしている」(南)というのは、二人の共通の思いだろう。
横浜FCはここ5試合で1勝4敗(直近では2連敗)。日程消化のため連戦を強いられている熊本は1勝1分3敗(直近では3連敗)と、ともに苦しい状況にある。「できれば、もっとお互いに良い状態で試合したかった」(市村)のが本音には違いないが、「勝負は勝負」(市村)。「良いプレーをして、元気だというところを見せることが、熊本の方たちにエールを送ることになると思う」(南)と、思いが深いからこそ二人は勝負に全力を尽くす。
文:芥川和久(エルゴラッソ横浜FC担当)
(横浜FC担当 芥川和久)
2016/07/15 15:18