19日、清水は異例とも言える、公開練習でフルコートの紅白戦を行った。
1週間のスケジュールとして、普通、試合3日前であれば、まだコートを区切って少人数のゲームを行っているところ。しかし、今節はその余裕がない。というのも、U-23日本代表選出でDF三浦弦太、負傷の影響でDF犬飼智也が不在のため、代役の選手が急ピッチでチームに慣れる必要があるからだ。しかも、この二人のCB以外にも大幅にメンバーが代わる可能性がある。
紅白戦で主力組と思われる左SBに入っていたのはDF松原后だった。
昨季はルーキーイヤーで7試合に出場したが、本人としては「けが人がたくさんいただけで、試合に出られていたのは奇跡」と感じている。3バックの左など主にCBを主戦場としていたが、今季は左SB一本で勝負している。ここまではベンチ入りもなかったが、ようやくチャンスが訪れようとしている。
「SBっぽくなってきた」と本人も自覚するように、クロスの精度は向上し、守備も安定してきている。ここまで清水の失点の半分以上を占めるセットプレーの守備では、彼の高さが発揮されることになるだろう。
守備陣の4枚のうち、3枚を代えるということはリスクも高くなるが、ここ3試合勝ち星がないチームにとって、なんとしてでも流れを変えたいという気持ちが伝わる。試合までにどこまで連係を高められるか注目だ。
(清水担当 田中芳樹)
2016/05/19 20:43