(「完全復帰と思ってもらって大丈夫」と語る養父雄仁)
開幕が例年より早まった影響なのか、今季は連鎖的に故障者が相次ぎ、別メニューの選手が常に4、5人という状況が続いていた長崎。MF木村裕が2月のキャンプ初日に故障、MFリ・ヨンジ、DFチョ・ミヌらも同様に2月に故障し、またFW田中輝希やMF養父雄仁など、1ヶ月程度戦列を離れていた選手も含めれば6~7名が別メニューという日もあった。コーチがメンバーに入っても、紅白戦のメンバーが足りないこともあった。
その状況が変わりつつある。3月中旬に木村、リ・ヨンジが復帰し、今月はチョ・ミヌ、養父も全体練習に合流。そして、彼らは皆、試合に飢えている。
「もう十分やれるし、完全復帰と思ってもらって大丈夫。ここからが勝負だと思います(養父)」
「ムラさん(DF村上佑介)や大地(DF田上大地)がいて、チーム内競争は激しいけれど、僕が年齢的にも一番動けるはずだし、戦術理解も1歩リードしていなきゃいけない。自分の中でハードルを上げて、試合に出て当然だというところを見せたい」(リ・ヨンジ)
キャプテンを務める村上はこの状況を「ヨンジやミヌが戻ってくるので、レギュラー争いも激しくなってくる。それが良い相乗効果になっていけばいい」と語り、高木監督も「競争が活性化していく」と歓迎。ここまで今一つ、調子に乗り切れない戦いが続いていた長崎だが、彼らの復帰が上位へ向けた良い後押しとなりそうだ。
(長崎担当 藤原裕久)
2016/04/16 07:00