あした20日16時より、広島はクラブワールドカップ3位決定戦・広州恒大戦に臨む。今日19日収録、練習後の選手コメントをここで紹介する。(取材:寺田 弘幸)
■FW 11 佐藤 寿人
得点なしでこの大会を終わることはできない
――広州恒大と対する3位決定戦に向けて。
「非常に難しい試合になると思うので、もう一回ここでネジを巻き直して、3位決定戦を勝ち取るという前向きな強い気持ちで試合に入っていかないといけないと思っています。本当に連戦の中で疲れもある選手もいると思いますけど、僕らは全員の力で結果を出せるチームだと思う。実際にそうやってリーグ戦もこのクラブW杯も戦ってくることができている。全員の力で勝利をつかめるようにやっていきたい」
――やはり、この大会でゴールを奪いたい?
「そうですね。得点なしでこの大会を終わることはできない。3位決定戦は決勝戦の前に試合が行われるので、たくさんの人に見てもらえる試合にもなる。とにかく勝ちにつながるゴールを決めたいと思います」
――広州恒大は近年、日本のチームの前に立ちはだかってきた。
「ずっとやってみたい気持ちはありましたね。特に今シーズンは、広州が本当に日本の前に立ちはだかっていた(G大阪、柏、鹿島が対戦)。どこかが広州を倒していたら日本のクラブがACLを獲れていたんじゃないかなって思うくらい、常に日本の壁になってきたチームですし、日本の壁だけじゃなくて、本当にアジアの中で抜け出ている存在。選手を見ても、ほぼ中国代表で、韓国代表がいて、ブラジルの一流選手がいる。まあ、予算規模もすごいよね。ウチと比較したら、20倍とはいかなくてもそれに近いくらいだから(笑)。でも、自分たちがアジア王者になるためには、そういう格上と思えるチームも倒していかないといけない。アジア王者を倒すことは来季のACLにもつながってくると思うし、何より、このままじゃ終われない。悔しさだけで大会を後にしたくないんで、最後に勝って喜んで、3位になって胸を張って広島に帰りたいと思います」
――現在のコンディションについて?
「非常にいいです。僕自身は連戦をしていないので、(準々決勝の)マゼンベ戦はすごく体が軽かった。リーベル戦も出場時間は短かったし、いまはすごくコンディションがいい。ずっと出続けている選手は疲れがあると思うんで、フレッシュな選手たちが動きを作っていかないといけないと思っているし、全員の力でやっていきたいと思います」
■DF 4 水本 裕貴
いつもどおり我慢強く守る
――3位決定戦で対戦する広州恒大について。
「中国(超級)リーグを5連覇していますし、ACLでも安定した結果を残している。アジアの中でトップレベルのクラブだと思います」
――前線の選手は個の力が強いが?
「いつもどおりに我慢強く守ることが大切。ワンツーなどにはしっかりと付いていかないといけない。高いレベルの選手とやれるのは、チームにとっても個人にとってもすごく貴重な機会だと思うので、すごく楽しみにしています」
■MF 28 丸谷 拓也
自分のプレーができるかどうか
――3位決定戦の広州恒大戦に向けて。
「楽しみにしています。ここまで日本の相手では経験できないことが経験できているのはすごく大きいですし、満足することなくもっと上を目指さないといけないとあらためて思っています」
――広州恒大について。
「負けられないです。どんな相手だろうと自分たちのサッカーをして、3位になれるチャンスをつかみたいと思います。最初は前から(プレスに)来ると思うんで、そこでまず自分たちでしっかりとパスを動かしてはがすことが大事だと思いますし、ディフェンス面ではまず9番の選手(エウケソン)に当ててくるということは今日のミーティングでも出ていたんで、しっかりと挟み込んだり、その前にカットすることを狙っていきたい」
――リカルド・グラルやパウリーニョとマッチアップすることになりそうだが。
「楽しみですね。自分のプレーができるかどうかが大事になってくると思うんで、相手のことよりもまず自分のプレーを出せるようにやっていきたい。一人では対抗できない部分はあると思うんで、チームとしてこぼれ球への反応を速くしてボールを奪っていければ。あとは、気負い過ぎないこと。こういう場でプレーできることはなかなかでいないので、幸せに感じて感謝しながらプレーできればなと思います」
(BLOGOLA編集部)
2015/12/19 15:26